マッサ「昔とはかなり違う印象だよ」イギリスGPプレビュー

2010年07月08日(木)
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フェラーリのフェリペ・マッサが、イギリスGPを前にした心境を語った。

フェリペ・マッサ
「ワールドカップの話から始めるよ。ブラジルにとっては悲しいことになった。オランダに負けたけど、これは終わりじゃなくて、始まりなんだ。強いと思われていた多くのチームが早い段階で脱落する、サプライズだらけのトーナメントになっている」

「ブラジルとしては、ずっと勝っていたんだけど、オランダとの試合ではチームが大きなプレッシャーにさらされていて、1点目を入れた後には、方向性を失っていた。そして同点にされたんだ」

「これがワールドカップだよ。全試合で完ぺきなパフォーマンスを見せられるか、負けるか。そういった意味ではF1に似ているね。残りの試合も見るけど、興味のレベルは下がるよ」

「いずれにしろ、僕は数日後のシルバーストンのことに集中している。数週間前にシルバーストンで行われたMotoGPはテレビで見たけど、新しいレイアウトは昔とはかなり違う印象だよ。低速コーナーがあって、以前よりも低速な感じだね」

「新コーナーについては、金曜(9日)にいろいろな事を学ばないといけない。これまでのセットアップから、方向性を大きく変える必要があるのかも確認しないといけない。ほかのセクションは昔と変わっていないから、これまでのデータも大部分は使うことができるけどね」

「つまり、木曜(8日)に、いつものようにエンジニアとコースを歩くことが、いつもよりも少し重要になるんだ。新セクションを歩くときには、いろいろな事を確認する。路面はどういった感じなのか、レーシングラインにバンプはないか、どこがブレーキングポイントになるのか、そしてコーナーへの最高なアプローチの仕方をね」

「ブレーキングポイントやコーナーへの進入を優先するべきなのか、それとも、例えばコーナーの直後にストレートがあって、立ち上がりでいいトラクションを得ることを重要視するべきなのかも確認する」

「だから、実際にクルマで走るときに覚えておくべきことはたくさんあるし、クルマで走ったときには、コースを歩いたときに下した評価を調整する必要がある。そこでレーシングラインを変えることもあるんだ」

「自分の走りをつかむには数周しかかからない。特に新セクションでは、ラップごとに進化していくけど、5周か10周もすれば、いい状態になっていると思うよ」

「イギリスへ持ち込む改良によって、今週末の僕たちが大きく進化できることを願っている。バレンシア(ヨーロッパGP)やカナダでは、F10の競争力が進歩していることを確認できた。いろいろな理由から、それがいい結果には結びつかなかったけどね」

「実際のところ今週末は、今僕たちの前にいるチームに対し、僕たちの純粋なパフォーマンスがどれだけ向上したのか、それを確認するかなり明確なテストになると思う」

「今シーズンにレースで走ったコースの中では、シルバーストンに一番似ているのはイスタンブールだと思う。イスタンブールで僕たちは、競争力が高くなかったから、もし今週末のF10がいい走りをしてくれれば、僕たちが正しい方向へ向かっていることを確認できる」

「もしイギリスGPがいい週末になったとしても、僕たちはリラックスすることなんてできない。選手権で少し遅れているのは分かっているし、シーズンの折り返し地点にきたからね」

「それに、シルバーストンからブダペストまでは4週間で3戦を戦うことになる。この3戦はとても重要になるし、ライバルの前に出るため、懸命に取り組んでいく」

「来月は、F1にかかわる全員にとって厳しいスケジュールになっている。それに、体力面についても、今週末に向けてはいつものトレーニングプログラムに、ハードに取り組んでいく。ドイツの前にも同じようにやるけど、ハンガリーの前には体力面の準備をする時間がない」

「2周連続開催は、F1カレンダーの中でもよくあることだし、実際のところ、体力的にはつらくないんだ。実際にF1を走らせるのが、最高なトレーニングになるからね!」

「でもその前に、シルバーストンがある。変更されてどんな感じになったのか確認する必要はあるけど、僕のお気に入りのサーキットなんだ。いつ来ても雰囲気はいいし、観客もモータースポーツ全体、特にF1に対して情熱的だからね」

「みんながこのスポーツに熱狂して、きちんと知っていて、すべてを理解しているような国に行くのは、ドライバーにとって素晴らしいことなんだ」

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