韓国GP、政治問題によるキャンセルを否定

2010年06月16日(水)
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10月に初開催を予定している韓国GPの主催者が、韓国GPはキャンセルになるとの憶測を否定した。

一時は、レースまでにサーキットが完成せず、韓国GPはキャンセルになるともうわさされていた。しかし、このうわさについては、F1の最高権威バーニー・エクレストンが実際に建設の進ちょく状況を確認し、否定していた。

だが、韓国海軍の艦船が沈没した原因について、北朝鮮による魚雷攻撃が原因だったと韓国政府が発表したため、両国の政治的な緊張が高まり、北朝鮮側は全面戦争の可能性も示唆している状態だ。

「もしそう(戦争に)なれば、もちろん現地へは行かない」とエクレストンはトルコGPの際にコメントしていた。

また、16日(水)に北朝鮮の国連大使は、もし国連の安全保障理事会が北朝鮮を非難する決議を採択した場合、北朝鮮は軍事行動を起こすことになると警告していた。

「度重なる要請や警告にもかかわらず、われわれを挑発するのであれば、われわれの人民と軍隊が容赦ない反撃で侵略者を粉砕する」と北朝鮮の申善虎(シンソンホ)国連大使が発言した。

さらには、この政治的な緊張によってサーキット建設が遅れており、各チームが韓国への移動や、ホテルの手配を行っていないとも報じられていた。

しかし、韓国GPのプロモーターである韓国オート・バレー・オペレーション(KAVO)は声明を発表し、このような憶測を否定した。

「サーキットや施設の進ちょく状況、そしてグランプリへ向けた準備には非常に満足している」

「今夏の完成に向け、予定どおりに建設が進んでおり、輸送面でも、政治面でも何も障害になるようなものは経験していない」とKAVOのチャン・ユンチョCEOは語っている。

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