ウェバー、ベッテル寄りのチーム首脳に理解を示す

2010年06月11日（金）

マーク・ウェバー（レッドブル）は10日（木）、チームのアドバイザーであるヘルムート・マルコと今後もうまく働いていけると語った。

トルコGPでウェバーとチームメートのセバスチャン・ベッテルがクラッシュした際、真っ先にウェバーを非難したのがマルコだった。

そのため、チーム内で大きな力を持っているドイツ語圏グループが、ウェバーよりもベッテルを重要視しているとの憶測が広がった。しかし、レッドブルは先週にイギリスのチーム本拠地でミーティングを行い、わだかまりを解消している。

「ヘルムートとは、ファクトリーできちんと話したよ。問題はない」とウェバーはコメントした。

パドックにいる多くの関係者がベッテルのミスだとする中、すぐにマルコが自身を非難したことを、どのように感じたか質問されると、ウェバーは次のように答えた。

「あの時点でヘルムートは、すべての事実を完全には把握していなかった。彼はすぐにコメントしてしまったけど、それについては彼も学んだし、僕たちは乗り越えて進んでいく」

またウェバーは、クラッシュ後にレッドブルのチームオーナーであるディートリッヒ・マテシッツと、電話で「とてもポジティブな会話」をしたことを明かし、マルコがベッテルに偏ったような立場になっていることも理解できると加えた。

「彼がセブ（ベッテルの愛称）を連れてきたわけだし、言葉も同じ（ともにドイツ語が母語）だからね。そういった意味では、少し感情的なサポートになることも予想できるよ。それについては、僕も問題があるとは思わない」

「このチームは、ヘルムートのサポートのおかげでいろいろな事をやってくることができたわけだしね」

その一方で10日のモントリオールでは、ベッテルに対する取材がかなり厳しいものになっていた。

複数の記者がベッテルに謝罪のコメントを求めた。しかし、そのようなコメントを得られないことが明らかになると、ある記者は、ベッテルと同じくドイツ出身のミハエル・シューマッハ（メルセデスGP）と同じように、自分のミスを認めるのが難しいのかとベッテルに問いかけた。

「僕がどうやって育ってきたか、そして今の僕がどんな人間なのか、正直に言って、それは僕にとってとても重要なことだよ。ガレージ内の誰に聞いてもらっても構わない。もし予選で僕がミスをしたら、僕は真っ先に自分を責める」

「僕は自分を批判することをためらわないし、成長しようとしている。うまくいかなかったとしても、クルマから飛び降りて、どうしようもないクルマだなんて批判したりはしない」

「もし僕の方に何か間違いがあったのなら、自分から名乗り出るよ。僕はそうすることを拒否しないし、人生の中で重要なことだと思う。そうじゃないと、そういったことは常に自分に返ってくるからね」とベッテルは答えている。

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