すでに2011年からのF1参入は不可能になったとみられるハンコックだが、「2、3年」以内に再びF1参入を試みる可能性を否定しなかった。
現在F1へタイヤを供給しているブリヂストンは、今季限りで供給を終了する。ミシュラン、クムホ、エイボンも来季からのタイヤ供給を目指していたが、最終的にはピレリが来季からのタイヤサプライヤーになるとみられている。
これに対しハンコックの副社長は『Sydney Morning Herald(シドニー・モーニング・ヘラルド)』へ、ハンコックはピレリの供給終了後にF1参入を検討する可能性があるとして、こう語った。
「現在われわれには、ル・マンのチームがいくつかあり、ラリーチームもいくつかある。そして、さまざまなモータースポーツタイヤの販売をわれわれは目指している」
「将来的には、この分野でのシェアを拡大したいと思っている。非常に大きな利益を生むことができるが、ブランドとしてモータースポーツからきちんと効果を得るためには、世界ラリー選手権(WRC)か、ル・マンやF1にトップレベルで参加する必要がある」
「それなので、そういったことが将来に向けた目標になる。それには、多額の資金、多くの開発コスト、大規模な投資、そして、そういったプロジェクトを運営する経験が必要だ」
また、ハンコックの副社長は来季からF1へタイヤを供給することが話し合われたのは事実だとして、こう加えた。
「エクレストン氏がタイヤの問題を抱えていたことは、おそらくご存じだろう。彼と個人的に話したが、われわれはプログラムを進めないことを決めた」
「彼はすぐにタイヤを必要としていたが、われわれには準備できなかった」
「だが、非常にいい話し合いはできており、次回、もしくは別のチャンスに挑戦するかもしれない」