F1の統括団体FIA(国際自動車連盟)は20日(木)、ルールの「不明確さ」がモナコGPでの騒動を招いたと認めた。
モナコGPの最終ラップでセーフティカーがピットレーンへ戻り、ミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)がフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)を抜いてチェッカーフラッグを受けたが、シューマッハは20秒加算のペナルティーを受けた。
メルセデスGPは当初、レギュレーション違反だとする判断に控訴する意志を示したが、最終的には控訴しないことを決定。一方のFIAも、次のように今回の出来事で問題点が浮かび上がったと認めている。
「セーフティカー後方での追い抜きを禁じるルールの適用方法に、明確さが欠けていたことが示された」
「レギュレーションの調整が必要だ」
FIAが発表した声明では、シューマッハがアロンソを抜いた際にグリーンフラッグとグリーンライトが掲示されていた問題についても言及されており、FIAは「チームやドライバーへの指示をより明確にする」と加えた。