モナコGP予選はブリヂストンのスーパーソフトコンパウンド・タイヤを装着したマーク・ウェバー選手(レッドブル・レーシング)が、モンテカルロのタイトでツィスティーなストリートコースでポールポジションタイムの新記録を樹立して今季3度目のポールポジションを達成した。
ウェバー選手の記録は1分13秒826。明日、フロントローの隣に並ぶのは、スーパーソフトコンパウンドを使って午前のプラクティス・セッションの最速ラップタイムを記録したルノーF1チームのロバート・クビサ選手。
浜島裕英(ブリヂストン MS・MCタイヤ開発本部フェロー)
今日の走行のポイントを教えて下さい。
「昨日はフォーミュラ・ワンの走行がなく、ラバーが路面に充分に乗っていませんから、今日は路面コンディションを学ぶことが全てでした。午前中は路面温度がかなり低かったため、どちらのコンパウンドも理想的な温度に温まるまでに時間がかかりました。予選ではコースがクリアなタイミングを見計らうのがとても難しかったです。プラクティスでも予選でも、タイヤが一度温まると、どちらのパフォーマンスも素晴らしい性能を発揮しました。マーク・ウェバー選手が非常に速く、新しいポールポジション・レコードを記録しました。今日の予選は特に最後の2分間がエキサイティングでした。エキサイティングな予選をブリヂストン・ポテンザ・タイヤがサポートできたことにわれわれは誇りを感じています」
明日のレースではどのような戦略が考えられますか?
「トップ10のドライバーの全員がスーパーソフトのブリヂストン・タイヤでレースをスタートしますので、いつピットストップを行うのかが興味深い点です。オーバーテイクが非常に難しいので、ピットストップ前とその後のポジションが重要です。トップグループはライバルや後続集団に足止めされないようなタイミングでピットインを行うかも知れません。また、コースがクリアなタイミングでピットを出ようとするでしょう。予想よりも気温が低いため、路面温度も重要な要素となります。レースのスタートでスーパーソフト・タイヤの温度をキープするのも、いつもと同じように重要なポイントですし、レース中に路面コンディションも大きく向上すると思います。タイヤ戦略とフェルナンド・アロンソ選手の走りも注目です。アロンソ選手のクルマは速いようですが、予選に出場していないため、通常、アロンソ選手に期待されるようなポジションからのスタートではありません」
(ブリヂストン・プレスリリース)