ルイス・ハミルトン(マクラーレン)は、ミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)よりもいい評判を得てF1を引退したいと認めた。
シューマッハが予選中に故意にクルマを止めたとされる“ラスカス事件”については深入りすることを避けていたハミルトンだが、シューマッハのように悪い評判もつきまとうようなことは望んでいないようだ。
「歴史として考えてみると、これは僕だけの問題じゃない。僕の家族がどうやって僕を育てたか、僕のルーツの問題になるんだ」
「それが傷つけられたとしたら、僕は打ちひしがれるよ」とのハミルトンのコメントをイギリスのメディアが報じた。
7度のチャンピオンであるシューマッハよりもいいイメージを得たいか質問されると、ハミルトンはこう答えた。
「もちろんだよ」
「フェアでクリーンなドライバー。常に情熱を持って走り、いつもポイントを争い、タイトルに向けて戦っているドライバーとしてみんなの記憶に残りたい。そんな評価を得られることを願っているよ」
また現在は、常にハミルトンほどの速さを見せているわけではないものの、2勝を記録したチームメートのジェンソン・バトンが選手権リーダーになっているが、バトンに追いつくのは絶望的だとの意見をハミルトンは否定する。
「僕が何かを変える必要がある状況だとは思っていないよ。僕が変える必要があるのは、運だけだからね」とハミルトンはコメントした。