2010年F1第5戦スペインGPが5月7日(金)、カタルーニャ・サーキット(1周/4.655km、5月9日決勝66周/307.104km)で開幕し、現地時間14時(日本時間21時)から90分間、プラクティス2回目が行われた。
現地時間10時から行われたフリー走行1回目では、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)がトップでマクラーレンの1-2になった。3番手には、今回のグランプリに向けて大幅にクルマを変更していたメルセデスGPのミハエル・シューマッハが入っている。
セッション開始時の天候は晴れ、気温16℃、路面温度は26℃。セッション開始直後にトップタイム更新が続き、マーク・ウェバー(レッドブル)がトップタイムを記録して少し経過すると、ニコ・ヒュルケンベルグ(ウィリアムズ)がクラッシュしてセッションは赤旗中断に。
セッション再開後もしばらくはウェバーがトップの座を守っていたが、セッション終盤にベッテルがトップタイムを更新。その後、ベッテルのタイムを更新するドライバーは現れず、ただ1人だけ1分19秒台のタイムを記録したベッテルがこのセッションのトップになった。ベッテルのタイムは1分19秒965だった。
2位から5位までの結果は次のとおり。
2位マーク・ウェバー(レッドブル)1分20秒175、3位ミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)1分20秒757、4位フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)1分20秒819、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)1分21秒191。
小林可夢偉(ザウバー)は13位だった。
【セッションレポート】
セッションが始まると、まずコースインしたのは小林可夢偉(ザウバー)。他のドライバーも次々にコースインし、何度かトップタイムの更新が続き、開始約15分でマーク・ウェバー(レッドブル)がトップに。
ターン9出口の縁石に乗った際、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)のリアから何らかのパーツが脱落したが、アロンソはそのまま走行を続けている。
開始約20分、ニコ・ヒュルケンベルグがターン9の縁石のさらに外側を走り、バランスを失ってタイヤバリアにクラッシュ。クラッシュしたクルマの回収とタイヤバリアの修復を行うため、セッションは赤旗中断となった。ヒュルケンベルグに大きなケガはないようで、自力でクルマから降り、歩いている。
開始約35分のところでセッションが再開すると、各車が続々とコースイン。セッション中盤からソフト側のタイヤでの走行も始まり、自己ベストを更新するドライバーも多かった。
しかし、ウェバーのトップタイムが更新されることはなく、逆に残り40分の段階でソフト側のタイヤを装着したウェバーが自らのトップタイムを更新。この時点で2番手につけているフェリペ・マッサ(フェラーリ)に対して1秒以上の差をつけた。
その後、シューマッハがソフト側のタイヤでタイムを更新して2番手に。この段階で1分20秒台のタイムを記録しているのは、トップのウェバーと2番手シューマッハのみになっている。
残り約35分、アロンソもソフト側のタイヤでタイムを更新。1分20秒台のタイムを記録し、3番手に上がった。また、ロバート・クビサ(ルノー)、ニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)などもソフトタイヤでタイムを更新した。
残り約25分、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)がトップタイムを更新。1分19秒台に突入した。ベッテルもソフト側のタイヤでタイムを更新している。
セッション終了直前、ターン7でハイメ・アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)がコース上にクルマを止めたため、イエローフラッグが出された。セッション終了間際にイエローフラッグは解除されたものの、トップタイムが更新されることはなく、ベッテルがトップのままセッションが終了した。
スペインGPプラクティス3回目は明日8日(土)、現地時間11時(日本時間18時)から行われる。