新レイアウトでの初レースを終えたシルバーストンだが、その評価が分かれている。
シルバーストンでは先週末、FIA GT1世界選手権が新レイアウトでの初レースとして開催され、ニッサンGT-Rで参戦するスモーパワーGTが優勝していた。
760メートルの新区間には低速コーナーも作られており、オーバーテイクが見られるはずだとされていたが、実際にはモンツァを超え、F1で最速の高速サーキットになった。
シルバーストンでは、今でも工事が続いており、芝もまだ敷かれていない状態だが、フォードGTでGT1に参戦するロメ・グロジャンは、『The Guardian(ガーディアン)』紙から新セクションの感想を聞かれ、次のように答えている。
「何も特別なことはないよ」
「ブリッジと素晴らしかった複合セクションがなくなったけど、新セクションで得たものはあまりない。僕は100%歓迎するわけじゃないよ」
「シングルシーターでは、アビーは全開になるし、F1はとても高速になるだろうね。オーバーテイクのチャンスが多いとは思えないよ。だから、少し残念だね」
その一方で、コルベットでGT1に参戦するF1の元セーフティカードライバー、オリバー・ギャビンは前向きなコメントを残している。
「とても気持ちよく流れるようなサーキットだと思うよ。僕はとても満足だね」
「いろいろなコーナーがうまく組み合わさっているし、僕たちにとって挑戦しがいのあるコーナーもある。ほぼ全開のコーナーが2つか3つあるし、本気で取り組まないといけないコーナーも1つが2つある」
「シルバーストンのスタイルは失われていないよ。彼らはいい仕事をしたね」
新レイアウトでのオーバーテイクの可能性について、『BBC』のコメンテーターであるマーティン・ブランドルは増えるという意見を疑問視している一方で、ジョニー・ハーバートはオーバーテイクのチャンスが一ヶ所増えるとしており、元ドライバーの間でも意見が分かれている。