F1サーカスの大量の貨物が、中国で行き場を失っている。
中国GP終了後、サーキットのピットレーンでは、各チームがクルマや資材を輸送のために積み込むという、日曜の夕方に見られるいつもの光景が確認できた。
ジャンボジェット6機分にもなるこの貨物はその後、F1を運営するフォーミュラ・ワン・マネジメントによって現地の空港まで輸送されることになる。
しかし輸送担当のアラン・ウーラードによると、アイスランドの火山噴火による影響でヨーロッパ全土の空港が閉鎖されているため、すぐにこの貨物がヨーロッパへ戻ることはないという。
「空港の閉鎖が解除されるまで、われわれはここにとどまることになる。週末までには出発したいと思っている」とウーラードはコメント。
ウーラードはさらに、もし週末になっても中国から移動できない場合、次戦の舞台バルセロナへ直接移動する可能性もあると認めた。
各チームとも、スペインGPに向けて大規模な改良を予定しているが、遅延の状況によってはスペインGPでの改良にも影響が出る可能性があるようで、マクラーレンのチーム代表マーティン・ウィットマーシュはこう語った。
「スタッフの移動については、あまり心配していない。どうにか帰る方法を見つけられるだろうからね。ただ、どうにかしてクルマも戻さないといけない」