2010年F1第4戦中国GPが4月17日(土)、上海インターナショナル・サーキット(1周/5.451km、4月18日決勝56周/305.066km)で2日目を迎え、現地時間11時(日本時間12時)から60分間、プラクティス3回目が行われた。
前日に行われた2回のセッションでは、それぞれマクラーレンの2台がトップになっていた。また、このセッションの直前、日本のファンにとってはうれしいニュースが入ってきた。
SUPER AGURIやスパイカー(現フォース・インディア)からF1に参戦経験もある山本左近がテスト兼リザーブドライバーとしてヒスパニア・レーシングと契約。グランプリの金曜に左近がフリー走行へ出走することも発表された。
セッション開始時の天候は晴れ、気温17℃、路面温度は26℃。今回のセッションもマクラーレンが好調で、セッション序盤には1-2体制を築いていた。
セッション終盤には、ビタリー・ペトロフ(ルノー)が最終コーナーでクラッシュしたためセッションは赤旗中断に。セッションが再開するとマーク・ウェバー(レッドブル)がトップに立ち、そのままセッションが終了。ウェバーのタイムは1分35秒323だった。
2位から5位までの結果は次のとおり。
2位ルイス・ハミルトン(マクラーレン)1分35秒564、3位セバスチャン・ベッテル(レッドブル)1分35秒691、4位ジェンソン・バトン(マクラーレン)1分35秒747、5位フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)1分35秒857。
小林可夢偉(ザウバー)は10位だった。
【セッションレポート】
セッションが始まると各車が続々とコースイン。セッション開始から約10分で新規チームやルーキードライバーを中心に本格的な走行が始まったが、この段階でもマーク・ウェバー(レッドブル)はまだコースインしていない。
ウェバーは開始約15分で走行を開始。コース上では本格的な走行が始まっており、トップタイムの更新が続いている。
開始約30分、多くのドライバーが1回目の走行を終え、ピットへ戻った段階ではルイス・ハミルトン(マクラーレン)がトップ、チームメートのジェンソン・バトンが2番手になり、マクラーレンの1-2体制になっている。
この日はルーベンス・バリチェロ(ウィリアムズ)がFダクトをテストしているが、バリチェロは無線でチームに対してリアウイングがおかしいと報告しているため、ウィリアムズのFダクトシステムはうまく機能していないようだ。
残り約20分、ビタリー・ペトロフ(ルノー)が最終コーナーの立ち上がりでバランスを崩してタイヤバリアにクラッシュ。ペトロフは無事で、歩いてガレージへ戻っている。これによって赤旗が出された。
残り約10分でセッションが再開。各車ともソフト側のタイヤでコースインし、タイム更新が続く。レッドブルの2台が続けざまにトップタイムを更新し、ウェバーがトップでレッドブルが1-2体制を築いた。
ウェバーが自身のタイムを更新する中、ハミルトンもタイムを更新して2番手に浮上。しかし、ウェバーのタイムを更新するドライバーは現れず、ウェバーがトップでセッションが終了した。
中国GP公式予選は、このあと現地時間14時(日本時間15時)から行われる。