2010年F1第4戦中国GPが4月16日(金)、上海インターナショナル・サーキット(1周/5.451km、4月18日決勝56周/305.066km)で開幕し、現地時間10時(日本時間11時)から90分間、プラクティス1回目が行われた。
シーズン序盤のフライアウェイレースも、今回の中国GPで終わる。中国GPでは高速コーナーでタイヤに大きな負荷がかかるため、昨年よりも1段階硬いタイヤが持ち込まれているが、この数日の上海は記録的な寒さに襲われていることから、タイヤがきちんと機能するほど気温が上がるのか注目だ。
セッション開始時の天候は曇り、気温13℃、路面温度は21℃。セッション序盤は新規チームやルーキードライバーが走行。、セッション中盤から他チームが走行を開始するとマクラーレンの2台が続けざまにトップタイムを更新し、マクラーレンの1-2体制に。
セッション終盤には、セバスチャン・ブエミ(トロ・ロッソ)のフロントサスペンションがバックストレートで左右とも同時に壊れ、コース上にも破片が飛び散ったため赤旗が出された。
残り約6分でセッションが再開したものの、バトンのタイムが更新されることはなく、バトンがトップでセッションが終了。バトンのタイムは1分36秒677だった。
2位から5位までの結果は次のとおり。
2位ニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)1分36秒748、3位ルイス・ハミルトン(マクラーレン)1分36秒775、4位ミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)1分37秒509、5位セバスチャン・ベッテル(レッドブル)1分37秒601。
小林可夢偉(ザウバー)は12位だった。
【セッションレポート】
セッションが始まると、ビタントニオ・リウッツィ(フォース・インディア)に代わってフリー走行に出走しているポール・ディ・レスタが先頭でコースイン。
開始約10分、全車がインストレーションラップを終えるとルイス・ハミルトン(マクラーレン)がタイム計測を行ったが、1周の計測を行ったのみでガレージへ戻り、コース上では誰も走っていない状態になった。
開始約15分、カルン・チャンドック(ヒスパニア・レーシング)が走行を開始。これをきっかけに、新規チームやルーキードライバーを中心に走行を始めている。
セッション序盤はビタリー・ペトロフ(ルノー)がトップに立っていたものの、開始約30分でディ・レスタがトップタイムを更新。しかし、開始約40分でハイメ・アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)がトップに立った。
セッション中盤からトップチームも走行を開始し、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)がトップに。その後チームメートのジェンソン・バトンがハミルトンのタイムを更新し、マクラーレンの1-2体制になった。
残り約35分、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)がコース上でクルマを止めた。フェラーリによると、エンジンの問題だったようで、排気口からは炎も確認できた。この段階でアロンソはまだタイムを計測していなかった。
セバスチャン・ブエミ(トロ・ロッソ)のクルマでは、インストレーションラップ終了後からメカニックが大掛かりな作業をしており、まだ本格的な走行をしていなかったが、残り約20分のところで走行を開始した。
残り約15分、ニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)がタイムを更新して2番手に。バックストレートの終わりにあるヘアピンへのブレーキング時、ブエミのフロントサスペンションが左右とも壊れ、ブエミはグラベルでクルマを止めた。これによって赤旗が出されている。
ブエミのクルマはガードレールに接触しているが、ブエミに大きなケガはないようだ。また、前輪が完全にクルマから外れていたため、フェンスを越えて観戦エリアにまでタイヤが飛んでしまっていた。
残り約6分でセッションが再開。ほぼ全ドライバーがコースへ入ったが、バトンのタイムが更新されることはなく、バトンがトップのままセッションが終了した。
中国GPプラクティス2回目は、このあと現地時間14時(日本時間15時)から行われる。