フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)が、今週末の中国GPで4基目の新品エンジンを使うことはないようだ。
アロンソは前戦マレーシアGP開幕時点で3基のエンジンを使っていたものの、エンジンの故障によりレースを終えた。そのため、中国GPでアロンソは、4基目の新品エンジンを投入するとみられていた。
2010年はドライバーあたり、シーズンを通じて8基のエンジンしか使用できないことになっており、9基目以降のエンジンを使用した場合は、1基あたり10グリッド降格のペナルティーを受ける。
アロンソはすでに、開幕戦バーレーンGPの決勝前、オーバーヒートのためエンジン交換を行っており、このエンジンはフリー走行でしか使わないとされていることから、アロンソが使用できるエンジンは1基のみになる。
フェラーリ側も、バーレーンGPの決勝で使用したエンジンが中国GPでアロンソのクルマに搭載されることを認めた。アロンソのチームメートであるフェリペ・マッサも、バーレーンGPの決勝で使用したエンジンを中国で使用するとのことだ。
フェラーリのエンジンおよび電子機器の責任者ルカ・マルモリーニは13日(火)、次のように語った。
「予防的措置として、バーレーンの決勝で使用したエンジンをオーストラリアでは使わなかった。しかし、サヒール・サーキットで起きたこと(オーバーヒート)にもかかわらず、十分に使用できると判明したため、中国ではこのエンジンが使われる」
マルモリーニは、上海は特にエンジンに厳しいサーキットではないとして、こう加えた。
「負荷は中程度のものだ。長いストレートがあるが、エンジンにとっての懸念材料になるようなことはなく、通常は気温が高くなることもないので、エンジンにとっては楽になる」