ヒスパニア・レーシング(HRT)のチーム代表コリン・コレスが、金曜ドライバーを採用する可能性を認めた。
HRTからデビューを果たしたブルーノ・セナとカルン・チャンドックがスポンサーを持ち込んでいるため、HRTはクルマの開発を進める目的で経験豊富なドライバーに報酬を支払い、グランプリの金曜に走らせる可能性があると先月に報じられていた。
その際には、昨年までBMWザウバーでリザーブドライバーを務めていたクリスチャン・クリエンや、フェラーリのリザーブドライバーであるジャンカルロ・フィジケラが候補だとされていた。
HRTは無事にバーレーンGPでデビューできたものの、開幕前にテストを行うことはできず、ロータスやヴァージンを含めた新規3チームの中でも最も遅いクルマになっている。
そんな中コレスは、経験豊富なドライバーを採用して金曜に走らせることで、セナやチャンドックのパフォーマンスを評価する基準にもなると『Auto Bild Motorsport(アウト・ビルド・モートアシュポルト)』へ語った。
コレスによると、現在はセナとチャンドックについて「判断するのは」不可能なようだ。
「それなので、比較を行うためわれわれは、すぐに経験豊富なドライバーを金曜に使うことになる」とコレスは話している。
コレスは、これによってHRTの進化の助けになるとして、こう加えた。
「おかしく聞こえるかもしれないが、われわれは新規チームのトップになりたい。ジェフ・ウィリス(アドバイザー)を引き入れたが、彼がこのチームを真のコンストラクターにしてくれるはずだ」
「われわれは風洞を借り、独自にクルマを開発している。GP2のレベルから脱却しているのだ」