ヒスパニア、2人のルーキーで不利になった

2010年05月03日(月)
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ルーキードライバー2人を採用したことで、新チームであるヒスパニア・レーシング(HRT)は不利になった。HRTのチーム代表コリン・コレスがこう認めた。

3つの新規チームの中で、レースドライバーが2人ともルーキーなのはHRTだけだが、この点についてコレスは次のように『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』紙へ語る。

「セナ(ブルーノ・セナ)とチャンドック(カルン・チャンドック)の働きには満足しているが、現時点で彼らのF1経験の少なさが不利になっていることを否定するつもりはない」

HRTは、SUPER AGURIやスパイカー(現フォース・インディア)からF1に参戦し、2008年にはルノーのテストドライバーだった山本左近と契約。左近はグランプリの金曜に走ることになっているが、その左近でさえもスポンサーによって資金を持ち込んでいるのが現状だ。

「ロータスのように、ヤルノ・トゥルーリやヘイキ・コバライネンといったドライバーを獲得することは、われわれには無理だった」

「実力だけではなく、資金も持っているドライバーを採用する必要がある」とコレスは加えている。さらにコレスは、「ブルーノやカルンよりも経験があるため」、左近がHRTを進化させるはずだとコメントした。

HRTはバルセロナで2010年型車F110に新パーツが投入されることを明かしているが、コレスは「クルマを速くするには、かなりの作業が必要だ」と認めている。

シャシーを供給したダラーラとの契約が終了していることで、クルマの開発は複雑な問題になっているが、間もなくHRTが風洞施設との契約を発表するとコレスは語っており、これによって独自に空力パーツを開発できるようだ。

「ライバルはわれわれを大きくリードしているが、最終的にはヒスパニアが新規チームのトップになれると私は今でも信じている」とコレスは加えた。

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