ザウバーはオーストラリアGPでマクラーレンが採用しているFダクト・システムをテストしていたが、その改良版をマレーシアで再びテストするようだ。
マクラーレンはFダクトと呼ばれる小さなエアインテークから空気を取り入れ、シャシー内を通してリアウイングのスリットから空気を排出しているとされる。
このシステムの仕組みや効果についてはさまざまな意見があり、ストレートでのスピードを向上させるものだとも、ダウンフォースを増やすためのものだとも言われている。
ザウバーはオーストラリアGPで独自のFダクト・システムをテストしていたが、思うような効果を得られなかったのか、予選や決勝で使うことはなかった。
しかし、マレーシアGPで改良したFダクト・システムをテストするようで、ドライバーのペドロ・デ・ラ・ロサがこう語っている。
「もしうまく機能すればいいね。もしうまくいかなかったら、もう1戦待つよ。でも僕たちは、これについて100%の力で取り組んでいる」
レッドブルのセバスチャン・ベッテルによると、レッドブルもこのシステムの採用に取り組んでいるようだが、大きな改良が予定されているスペインGPでも採用される可能性は低いという。
しかし、ベッテルはこのシステムを気に入っているらしく、オーストラリアGPでルイス・ハミルトン(マクラーレン)がニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)をアウト側から抜いたことには驚いたようだ。
ベッテルは『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』へ次のように話している。
「このシステムはKERS(運動エネルギー回生システム)よりも役立つよ。ハミルトンがロズベルグを抜くところを見た?」z