マーク・ウェバー(レッドブル)が、昨年のレッドブルが「ガラクタ」のようなクルマだった場合、F1を引退していた可能性もあったと語った。
ウェバーは母国オーストラリアの新聞へ、マウンテンバイクの事故で脚を骨折していたことと契約が昨年までになっていたことで、モチベーションの低下を感じていたと明かした。
だがレッドブルの2009年型車RB5は素晴らしい速さを見せ、ウェバーはF1での初優勝を記録、ファステストラップ2回、表彰台8回というこれまでのキャリアで最高のシーズンを過ごすことができた。
もし上位で走れていなければ、2009年がF1で最後のシーズンになっていたかと質問され、ウェバーはこう答えている。
「分からない。もしガラクタ(のようなクルマ)だった場合、そうなっていたかもね」
「(マウンテンバイクでの)事故のことがあったから、僕にとっては精神的にかなりキツイ形でシーズンがスタートした。これでリザルトも悪ければ、情熱の火に水をかけて消すようなものだったかもしれない」
「でも幸いなことに、情熱の火に燃料を注ぐことになったよ」
ウェバーは2007年にウィリアムズからレッドブルへ移籍したが、その前はレッドブルの前身であるジャガーで走っており、2002年にデビューをかざったのはレッドブルの兄弟チームであるトロ・ロッソの前身ミナルディだ。
「2、3年前には、心から楽しんでいるというわけではなったし、(引退も)遠い将来のことではなかった」
「きちんと楽しんで、高いモチベーションを持ってないといけないんだよ。炎を燃やし続けないといけない」
「僕のキャリア全体から見てみれば、去年はとても重要な1年だった。今でも炎は燃え続けているし、日に日に強くなって、自分に対する責任を果たしているよ」