F1復帰を目指すドライバーがルノーのシートを狙っている。
ルノーはすでに、ロバート・クビサとビタリー・ペトロフをレースドライバーにすることを発表しているが、ペトロフは資金面でのトラブルが伝えられており、ルノーのシートが空席になる可能性もでてきた。
ロシアのウェブサイトによると、ペトロフ側は分割払いで合計1,500万ユーロ(約18億5,000万円)を持ち込むことになっているとのこと。
また、3月1日(月)までに750万ユーロ(約9億2,500万円)を支払うことになっており、父親名義でサンクトペテルブルグ銀行から融資を受ける予定だったが、この融資は実現しない可能性もあると報じられている。
この報道を受け、ジャック・ビルヌーブは『ruefrontenac.com』へ、今でも2010年の参戦を目指していると語った。
「なぜ僕を起用するのがいいアイデアなのかを説明するため、今でもチームに働きかけ続けているよ。正直に言って、メッセージがどんどんよくなってきていると感じているよ」
「何百万もの資金を持ち込むドライバーと争うのは、いつの時代も簡単なことじゃないけど、僕は挑戦を恐れていない」1997年のF1チャンピオンであるビルヌーブはこう語っている。
ペトロフがシートを失った場合、クリスチャン・クリエンが起用される可能性もあると言われている。
クリエンは『laola1.at』へ、ルノーのシートを獲得する直前になっていたと語っており、実際にエンストンにあるルノー本拠地も訪れていたことを明かしている。
「ルノーでは、ファクトリーに行ってクルマやチームのことを見たよ。彼らがビタリー・ペトロフに決めたのは、発表の日の朝だった」とクリエンはコメントした。
クリエンがルノーとの契約を真剣に考えていることを示すように、カナダGPと日程が重なっているル・マンへ参戦するためのプジョーとの契約を現在は断っているようだ。