ルノーの新車R30は、競争力の低かった昨年のカラーリングを変更しただけのクルマだとの意見を、同チームのドライバーであるロバート・クビサが否定した。
ルノーでは昨年、チーム首脳がドライバーへ故意にクラッシュすることを指示したとされるクラッシュゲート事件が発覚、その後に多くのスポンサーが離脱し、チーム株式の大部分がジェニイ・キャピタルへ売却された。
1日(月)に始まったテストで、クビサはトップのフェラーリからわずか1秒遅れのタイムを記録しているものの、R30はあまりにもR29と似すぎていると言われていた。
しかしクビサは、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌へこう語っている。
「古いクルマのように見えるけど、新しいんだよ」
「ライバルよりも短いクルマにしているからそんなことを言われるのかな。満タンの時のペースはいいし、フェラーリに大差をつけられているとは思わない」
また、今回のテストでクビサが注目したのはマクラーレンだったようだ。
「明らかにマクラーレンだね。リアで彼らは、かなり興味深い空力の処理をしている」とクビサは語っていた。