2010年のF1復帰を目指している佐藤琢磨に関して、新しい情報が入ってきた。
F1関係者の中でも琢磨の能力を高く評価する声は多く、2009年シーズン開幕前にはトロ・ロッソ、そして最近まではロータスへの加入が有力視されていた。
ロータスが琢磨以外のドライバーを起用すると発表した後も、ルノーと交渉しているとされていたが、ルノーのシートを狙っているドライバーは多くいた。
またF1では、ドライバーの実力以外の要素がドライバー決定に大きく影響するのも事実。ルノーを満足させられるだけのスポンサーという形での支援を、日本の経済界から獲得するのは難しいとの意見もあった。
その一方で、ロシア出身のビタリー・ペトロフはルノー加入に向け、1,500万ユーロ(約19億円)ものスポンサーを集めたと報じられている。
31日(日)に新車R30を発表するルノーだが、ペトロフの起用を決めたとみられる。
これによってF1への復帰が難しくなった琢磨は、F1以外のカテゴリーへの参戦を目指していくだろう。
以前から琢磨はアメリカのIRL(インディ・レーシング・リーグ)に参戦する意欲を見せており、昨年にはIRLを視察していたことから、2010年はIRLに参戦する可能性が大きそうだ。
しかし琢磨は、F1へのこだわりが強いドライバーでもある。もしアメリカへ活躍の場を移したとしても、チャンスがあればF1復帰を狙っていくだろう。