ヘイキ・コバライネン(マクラーレン)は、半年ほど前からマクラーレンを離脱することになると気付いていたという。
コバライネンはこの2シーズン、ルイス・ハミルトンのチームメートとしてマクラーレンに所属していた。
しかしマクラーレンは、2010年に向けてジェンソン・バトンと契約し、コバライネンは新規チームであるロータスへ移籍した。
コバライネンは『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌へ、こう語っている。
「8月には、マクラーレンが僕抜きで2010年の計画を進めていると知っていた」
「最後まで彼らは、僕にドアを開いていてくれたけど、ドライバーとして自分の進むべき道は分かるものだよ。それに、彼らが僕以外のドライバーを探している気がしたんだ」
昨年の7月、マクラーレンはコバライネンとの契約のオプションを行使しなかったが、10月後半の時点でもマーティン・ウィットマーシュ(チーム代表)は、次のように話していた。
「ヘイキが来年もチームで走る可能性は高い」
ハミルトンが手ごわいチームメートだったと認めるコバライネンだが、2008年のチャンピオンであるハミルトンに打ち負かされたとの意見は否定している。
「僕は、ルイスという、望みうる中で最も手ごわいチームメートを得た。マクラーレンでは、すべてがルイスに集中していたことを考えれば、みんな僕が彼に対して大きく負けていなかったと分かるはずだよ」
また、最近のF1で大きな話題になっているミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)について、完全に速さを取り戻した状態でF1へ復帰してくるだろうとコバライネンは予想している。
「彼は、とても真剣に復帰のことを考えていたはずだよ。きっと彼は、僕たちが知らない何かを知っているんだ」
「彼の友人でもあるロス・ブラウン(メルセデスGP/チーム代表)は新車のすべてを彼に教えるだろうし、彼がタイトルを争えると考えているんだろうね」