ビタリー・ペトロフは2010年のF1デビューに向け、1,500万ユーロ(約19億円)を集めたようだ。
ペトロフは昨年、GP2に参戦しており、ニコ・ヒュルケンベルグ(ウィリアムズ)に次ぐ2位でシーズンを終えたが、2010年はルノーやカンポスへの加入がうわさされている。
『Bild(ビルト)』紙によると、ペトロフが集めたスポンサーシップの総額は1,500万ユーロにもなるとのことだ。これは、1戦あたり80万ユーロ(約1億円)のスポンサーを集めた計算になる。
2009年のチャンピオンに輝いたブラウンGP(現メルセデスGP)のタイトルスポンサーだったヴァージンがチームへ支払っていた金額は、当初が1戦あたり25万ドル(約2,300万円)、その後は約40万ドル(約3,600万円)だったと言われている。
これと比較すれば、ペトロフが集めたとされる金額の大きさに驚かざるを得ない。
モスクワを拠点にするズベルバンク、やロシア最大の企業ガスプロムなどが中心になってペトロフを支援していると『Bild(ビルト)』は報じた。
だが、ミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)やヒュルケンベルグのマネジャーを務めているウィリー・ウェバーは、ドライバーが資金を持ち込むのは、最近に始まったことではないと語っている。
「本当にお金を稼げるのは、トップにいる6人か7人くらいのドライバーのみだ。他は逆にチームへ資金を持ち込む」
「もしそういったことを始めてしまえば、たぐいまれな才能を発揮しない限り、キャリアを通じて資金を持ち込み続けなければならない」とウェバーは話している。
有名なところでは、シューマッハが1991年のスパでF1にデビューした際、ジョーダン(現フォース・インディア)へ20万ドルを支払ったとされている。