現在のF1界では、ミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)が話題を独占しているが、2010年シーズンが開幕すれば、この状況も変わるとセバスチャン・ベッテル(レッドブル)は考えている。
シューマッハのメルセデスGPからの現役復帰が現実味を帯びてきたころから、F1界ではシューマッハが話題の中心になっていた。
ベッテルは、シューマッハの復帰がF1にとって前向きなことだと認めつつ、シーズンが開幕してパドックが「もっと重要なこと」に集中すれば、現在のような状況も変わると語った。
「彼の復帰はF1にとっていいことだよ。今はこれが話題の中心だし、世界中で彼のことが話題になっている」
「でも、エンジンがスタートして新シーズンが始まれば、集中すべきもっと重要なことが出てくるはずだよ」とベッテルは『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』紙へ語っている。
シューマッハは2009年シーズン中にもフェラーリから現役復帰を試みていたが、そのときは首のケガが完治していないために断念していた。
そのこともあり、ベッテルはシューマッハが復帰を発表したことに驚いていたようだが、シューマッハの首は完治しているとして、次のように話している。
「彼にとっては、簡単なことではなかっただろうね」
「でも、彼を見れば分かるけど、彼は今でも最高のコンディションになっている。いろいろな活動をしているしね」
「当然、クルマのパフォーマンスによって左右される部分が大きくなる。まあ、どうなるのかは、とりあえずバーレーンGPまで待ってみようよ」