クリスチャン・クリエンは、今でも2010年のF1グリッドに並べると考えているようだ。
クリエンはこの2シーズン、BMWザウバーのテストドライバーを務めており、今年は小林可夢偉(ザウバー)のチームメートになることを目指していた。
だが、ザウバーはペドロ・デ・ラ・ロサとの契約を発表。その直後、クリエンはこう語っている。
「結局のところ、ドライバー決定は首脳陣次第なんだよ。彼らは、いろいろなことを考慮に入れないといけない」
「ペドロ・デ・ラ・ロサが僕のライバルだってことは、よく分かっていた。ただ、ここまで決定が遅れたってことは、ペーター・ザウバー(チーム代表)にとって難しい決断だったってことを示していると思う」
いまだに2人目のドライバーを発表していないのはルノー、トロ・ロッソ、カンポス。そしてUSF1は1人もドライバーを発表していない。
そしてクリエンは、まだ2010年にF1のレースドライバーへ復帰するチャンスがあるとしている。
「2009年シーズン中は、数チームが接触してきた。そのうちの2チームと今、真剣な交渉を進めている」こう語るクリエンだが、そのチーム名は明かさなかった。
もしこの交渉が失敗に終わった場合、2006年にレースシートを失ったクリエンは、4シーズン連続でリザーブドライバーになることを考えなければいけないだろう。
「もちろん、レースすることが目標だよ。テスト制限が厳しいから、テストドライバーの仕事も以前ほど魅力的じゃなくなった。それでも、この選択肢も慎重に考える必要がある」
「去年は5人のリザーブドライバーがレースドライバーの代役になったからね」とクリエンは語っている。