ルノーはジェニイ・キャピタルへ売却されたが、移籍が決まっていたロバート・クビサがルノーを離脱することはないようだ。マネジャーが認めている。
クビサのマネジャーであるダニエーレ・モレッリは先月、ルノーチームの大部分の株式が売却されたため、クビサが「自動的に」2010年の契約を履行することにはならないと語っていた。
しかしモレッリは4日(月)、クビサは「現在の状況を明確に知りたい」と望んでいただけだと『BBC Sport(BBCスポーツ)』へ語り、こう続けた。
「正しい方向に進んでいる。何も疑いを持っているわけではない。だが、誰がチーム内で主要な役割を果たし、そしてもちろん、予算についても知ることが重要だった」
「クルマを改良するためには、必要なものだ」
契約上の条項を利用して離脱も示唆していたのは、報酬を引き上げるためのものだったとの意見もあるが、モレッリはこれを否定している。
「われわれが報酬の引き上げを求めたというのは、事実ではない」
「この状況から利益を得ようなんて思っていない。チームの資金が増えることを望んでいる。そしてロバートは、競争力の高いクルマを望んでいるんだ」
「遅いクルマに乗ってドライバーが高い報酬を得て、(パフォーマンスの)向上が損なわれるようでは意味がない。より多くの金額を稼ぐことよりも、ポイントや表彰台を獲得する方がいい」とモレッリは語った。
またモレッリは、エリック・ブーリエが新チーム代表になり、現在チーム代表を務めているボブ・ベルがテクニカルディレクターに戻ることが、2週間以内に発表されると考えているようだ。