メルセデスGPからミハエル・シューマッハが現役復帰するとのニュースにフェラーリは失望したが、F1にとっては最高のニュースだ。
フェラーリのチーム代表ステファノ・ドメニカリがこう語っている。
シューマッハは2009年シーズン中にも、フェリペ・マッサ(フェラーリ)が負傷した際に代役として現役復帰しようとしていた。しかし、首のケガが完治しておらず、復帰はあきらめることになった。
だが2010年、シューマッハは14年間を過ごしたフェラーリを離脱し、メルセデスGPから現役復帰を果たす。
ドメニカリによると、シューマッハの離脱はフェラーリにとって、つらいニュースであったようだ。
「(シューマッハとの)関係は、正式なものに基づいてはいなかった」
「彼は心の中に願望を抱いていており、新しい挑戦を望んでいたが、フェラーリには空席がなかった」
「否定するまでもないが、われわれは非常に失望した。だが、前に進まなければならない」とドメニカリは『La Stampa(ラ・スタンパ)』紙へ語っている。
だがドメニカリは、シューマッハの復帰はF1にとっていいニュースだとして次のように加えた。
「彼の復帰は、F1にとって最高のニュースだ。彼によって、選手権への興味が大きくなり、新しい観客を呼び込み、ショー的要素が向上することになる」
イタリアのメディアやファンには、シューマッハを裏切り者扱いする意見もあるが、フェラーリファンがシューマッハの功績を忘れることはないとドメニカリは語る。
「控え目に言っても“ガッカリした”と言う多くのファンから、手紙を受け取ったことに驚いた」
「イタリアGPはまだまだ遠いが、フェラーリはきっと感謝するはずだ。歴史を消し去ることはできない」