ヤルノ・トゥルーリ(ロータス)が、2010年シーズンでモチベーションになったのは、来年はもっといいシーズンになるはずだという希望のみだったと明かした。
ルノーやトヨタなど、大規模なF1チームで戦ってきたトゥルーリだが、2010年は新規チームのロータスに加入。トゥルーリとロータスは苦しいシーズンを過ごしたが、2011年もともに戦うことを決めている。
『formule1.nl』とのインタビューでトゥルーリは、今シーズンについてこう語った。
「初めてテストしたとき、どんな現状なのか分かったよ」
「今年はもう終わりだと思った。来シーズンへ向けてカウントダウンしていくことだけが、モチベーションを維持する方法だったよ」
少ない予算と、少ない時間でロータスの2010年型車は設計・製造されていたが、これほどまでに苦しいシーズンになることは予想していなかったとトゥルーリは振り返る。
「もちろん、パフォーマンス面では厳しいシーズンになると思っていたよ。でも、信頼性でこんなに苦しむとは思っていなかった」
「最終的には慣れていたけどね。何ができるって言うんだい? 怒ったところで何も始まらないよ」
「ただレースを走りきるだけというのが最もつらかったね。例えばブラジルでは、油圧に問題が起きたけど、最後まで走りきることができた。でも、あんな走り方はしたくない」
「ただ、ブラジルまでには、怒らないようになっていたよ。どうでもよくなったんじゃなくて、チームのためにやっていたんだ」
「ほかの新規チームに勝ち、(コンストラクターズ)選手権で10位になるのは重要なことだった。だから、自分の求めていたようなパフォーマンスになっているかとか、油圧の問題にウンザリしているとかということではなく、チームが最優先だったんだよ」
「いずれにしろ、シーズンは終わった。最終戦までモチベーションを維持することができたし、2011年をとても楽しみにしているよ」