母国イタリアの大臣から辞職を要求されたフェラーリのルカ・ディ・モンテゼモーロ会長が、辞任の要求に反論した。
フェラーリのフェルナンド・アロンソは、選手権トップの状態で最終戦アブダビGPに挑んだ。しかし、選手権2位につけていたマーク・ウェバー(レッドブル)の戦略を意識しすぎ、ウェバーがレース序盤にピットインしたことに合わせてアロンソもピットイン。これが原因となって大きく順位を落としたアロンソは、王座を取り逃がすことになった。
これを受けて、イタリアのある大臣が、「彼(モンテゼモーロ)はこれ以上フェラーリに危害を加えないようにするため、即座にマラネロ(フェラーリ本拠地)を去るべきだ」と語っていた。
しかし、こういった批判に対して次のように反論するモンテゼモーロのコメントを『Il Messaggero(イル・メッサジェロ)』が伝えた。
「勝者が負けることもある。だが、われわれがあきらめることはない」
「国家やその象徴に対し、あえて敵対する者はある程度いる。幸運なことに、そういった者は少数派だがね」