イギリスのスポーツカーメーカーであるロータスが、F1のサポートカテゴリーGP2に参戦する。
F1にはロータス・レーシングが参戦しており、ロータス・レーシングのチーム代表トニー・フェルナンデスも来年、「チーム・エアアジア」を率いてGP2に参戦する。
しかし、ロータス・レーシングと、ロータス・カーズのモータースポーツ部門ロータス・モータースポーツは、まったく別の組織である。ロータス・カーズは、フェルナンデスに「ロータス」という名称の使用を認めているが、来年にはフェルナンデスが名称使用権を失うとも報じられている。
フェルナンデスがロータスの名称使用権を失った場合、「チーム・ロータス」の名称使用権を獲得し、チーム・ロータスの名を復活させるとのうわさもある。
そんな中、ニコラ・トッド率いるARTと提携し、ロータス・モータースポーツが来年からGP2に参戦することが21日(火)に発表された。
ニコラ・トッドは、F1の統括団体でもあるFIA(国際自動車連盟)会長ジャン・トッドの息子であり、フェリペ・マッサ(フェラーリ)のマネジャーを務めている人物だ。
かつてはフェラーリの名物スタッフであり、現在はロータスの広報責任者になっているジーノ・ロサートは「われわれには共通の目標がある。モータースポーツ界での大きな成功を継続させることだ」と語っている。
発表された声明によると、この提携によりロータスは、「今後、GP2やGP3シリーズのため、技術面やエンジニアリング面のサポートを提供する」ようだ。
ロサートと同じく元フェラーリであり、ロータスのオペレーション・ディレクターを努めているミオドラグ・コトゥールはこう語った。
「ロータスは、ただ単に名前だけのパートナーではない。ARTはわれわれから、エンジニアリング面や、技術面のサポート、そして経験という面でも多大な利益を得ることになる」