2010年GP2シリーズ第7戦の2レースがハンガロリンク・サーキットで開催され、ブリヂストンのソフトスペック・ドライタイヤを装着したパストール・マルドナード選手(Rapax)とジャコモ・リッチ選手(DPR)がそれぞれ優勝した。マルドナード選手はこの勝利によってフィーチャー・レース5連勝を達成した。
ハンガリー戦のフリー走行と予選で温度が低かったため、ドライバーはタイヤの熱入れに懸命に取り組まなければならなかったものの、用意したソフトスペックは週末を通じて良好な機能を発揮した。
全37周で争われた土曜日(30日)のフィーチャー・レースは、グリッド上でエンジンをストールさせたドライバーがいたため遅れてスタートした。レースが始まるとすぐにマルドナード選手がトップに立った。
ポールシッターはサム・バード選手(ARTグランプリ)だったが、ストールしたためグリッド2番手のダビデ・バルセッキ選手(iスポーツ)と共にピットレーンからのスタート、フロントレーンががら空きの状態でレースが始まった。
レーシング・エンジニアリングのクリスチャン・ヴィエトリス選手がセルヒオ・ペレス選手(Barwa Addaxチーム)を抑えて2位でゴール、ペレス選手は3位に入った。最速ラップタイムを記録したのはダビデ・バルセッキ選手だった。
日曜日(31日)のスプリント・レースは全28周で争われ、スタートで飛び出したリッチ選手が最後まで首位を守ってGP2メーンシリーズ初優勝を果たした。グリッド7番手からスタートしたヴィエトリス選手は2位でゴールし、バルセッキ選手は3位でゴールした。
レース中の最速ラップタイムを記録したのはミハエル・ハーク選手(DPR)だったが、同選手が完走できなかったため、次に速かったチームメイトのリッチ選手が1ポイントを獲得した。
第7戦を終了した現段階で、マルドナード選手が獲得ポイントを77ポイントに伸ばしてドライバーズ・ランキング首位を守り、セルヒオ・ペレス選手(Barwa Addaxチーム)が51ポイントで2位に、ダニ・クロ選手(レーシング・エンジニアリング)が43ポイントで3位につけている。