再び悪夢のようなレースになり、選手権トップから47ポイント差をつけられたフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)だが、今でもフェラーリでの2010年タイトル獲得をあきらめていない。
イギリスGP前には、フェラーリがイギリスGP、ドイツGP、ハンガリーGPで力強いパフォーマンスを発揮できない場合、2011年へ向けた開発に専念していくのではないかとうわさされていた。
ヨーロッパGPでもイギリスGPでも、フェラーリが行った改良によって復活の兆候は見えていたものの、最終的なレース結果は悪いものだった。
アロンソはイギリスGPを14位で終えると、「みんな下を向くなよ。まだタイトルを狙えるぞ」と無線でチームへ語りかけていた。
そして『AS』紙は、次のようなアロンソのコメントを掲載している。
「状況は良くないし、今後も厳しくなると思う。でも、勝てると信じているよ」
「シーズンの半分が終わったけど、クルマは良くなってきているんだ」
「去年のポイントシステムなら、僕は18ポイント差だったし、みんなまだ(タイトルは)可能だと言っていただろうね」
「シルバーストン(イギリスGP)の前、僕たちはタイトル争いも可能だと思っていたけど、バレンシア(ヨーロッパGP)で改良していたから、クルマがいい状態になっているのか確認する必要があった」
「クルマが速いことは分かったし、金曜(9日)に見せたように、チャンピオンになる可能性は大きくなったと思う」
フェラーリのチーム代表ステファノ・ドメニカリも、フェラーリが「F10の開発を続けていく」と『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』へ認め、次のように加えた。
「明らかに、選手権の状況は混とんとしているが、われわれもまだタイトルを争えると思っている」