2010年GP2シリーズ第5戦の2レースがシルバーストン・サーキットで開催され、ブリヂストンのミディアムスペック・スリックタイヤを装着したパストール・マルドナード選手(Rapax)がフィーチャー・レース(レース1)3連勝を達成した。スプリント・レース(レース2)を制したのはセルヒオ・ペレス選手(Barwa Addaxチーム)だった。
高速シルバーストン・サーキットの新しいレイアウトは、ドライバーとタイヤにとっていっそう厳しさを増した。今年のイギリス戦では例年よりも温度が上がり、タイヤはレースのパフォーマンスに大きな影響を与える要因の一つとなった。タイヤの性能を上手に引き出す方法を会得したドライバーにとって有利な展開になった。
全29周で争われた土曜日のフィーチャー・レースでは、マルドナード選手がスタート直後にポールシッターのジュール・ビアンキ選手(ARTグランプリ)をオーバーテイクし、そのままリードを守った。両ドライバーは同じ周回でピットに入りリアタイヤを交換したが、マルドナード選手がビアンキ選手より先にコースに戻り、優勝した。
ビアンキ選手は2位でゴールした。3位に入ったのはダニ・クロ選手(レーシング・エンジニアリング)だった。マルドナード選手は23周目にレース全体の最速ラップタイムを記録した。
日曜日のスプリント・レースはドライコンディションの下で開催された。21周で争われたこのレースではグリッド4番手からスタートしたペレス選手が徐々に順位を上げ、イギリス人ドライバー、オリバー・ターベイ選手(iスポーツ)を抑えて優勝した。
3位でゴールしたクロ選手は、フィーチャー・レースに続き 2度目の表彰台に登った。ペレス選手はレースの最速ラップタイムを記録し、1ポイントを獲得した。