マーク・ウェバーとセバスチャン・ベッテル(ともにレッドブル)のクラッシュは、エナジードリンクメーカーであるレッドブルにとって、「素晴らしい」宣伝になった。
こう語るのはデビッド・クルサード。ウェバーの元チームメートであるクルサードは今年、メルセデスからDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)に参戦しながら、レッドブルのアドバイザーも続けている。
ウェバーとベッテルのクラッシュについて質問されたクルサードは、『Bild(ビルト)』紙へこうコメントした。
「マーケティング面から見てみると、素晴らしいものだったね。世界中がレッドブルについて書いているのだから」
しかしクルサードは、レッドブルのタイトル争いという観点から見ると、トルコGPは大失敗であったと認める。
「間違いないね。でも、みんな自分のするべきことをしていたんだ」
クルサードは、ウェバーかベッテルのどちらかを非難することはなく、あのクラッシュもF1の一部だとしてこう加えた。
「アクセルを緩めるドライバーがいるなら、教えてもらいたいね。子どもにアイスクリームを渡しておいて、なめるなと言うようなものだよ」
そしてクルサードは、両ドライバーが今後ホイール・トゥー・ホイールのバトルをする際には、「相手のことにもっと注意を払うべき」だとして、ウェバーとベッテルが友人ではなくなったとの憶測を次のように『n-tv.de』へ否定した。
「彼らが親友だったことなんてないよ。それに、同じチームにいるからって、親友になる必要がある?」
「彼らは、うまく仕事上の関係を築いていると思うし、お互いの才能に対して、きちんと敬意を払っていると思う」