イタリアメディアは、ピレリが2011年から単独でF1にタイヤを供給する契約を勝ち取ったと報じている。
『Autosprint(オートスプリント)』や『Italiaracing(イタリアレーシング)』などは、今季限りでF1へのタイヤ供給を終了するブリヂストンの後継サプライヤーとして、各チームとF1最高権威バーニー・エクレストンがピレリを選んだと報じた。
来季からのF1タイヤについては、ミシュランやエイボン、クムホ、ハンコックなども供給を目指していると報じられていた。
フェラーリのルカ・ディ・モンテゼモーロ会長は、どの候補が好ましいか質問され、『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』紙へこう答えている。
「イタリア人としては、ピレリを希望する。だが、私の経験はミシュランを選ぶべきだと言っている」
「結局のところ、誰にとっても同じことだよ」
『Autosprint(オートスプリント)』によると、ピレリは2011年から2013年まで、各チームから1シーズンあたり100万ユーロ(約1億1,000万円)を受け取ることになり、全チームを平等にサポートするとのこと。
また、現在はドライタイヤのコンパウンドが4種類あるが、来年からはソフト、ミディアム、ハードの3種類に削減されるようだ。
偏平率の低いタイヤを導入する可能性も報じられていたが、当初は現在と同じ13インチのリムサイズを採用するものの、長期的には低偏平タイヤの導入も検討される。
スペインの『El Mundo(エル・ムンド)』紙は、すでにGP3やWRC(世界ラリー選手権)へもタイヤを供給しているピレリが、来年はGP2にもタイヤを供給する可能性があると報じた。GP2でも、現在はブリヂストンがタイヤを供給している。
この決定は、間もなく世界モータースポーツ評議会で承認されるとのことだ。ピレリが最後にF1を戦ったのは、1991年のことだった。