元F1ドライバーの解説者マーティン・ブランドルは今年のスチュワードは甘すぎると指摘していたが、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)がこの意見に反論した。
ブランドルは20日(火)、中国GPの際にピットレーンでホイール・トゥー・ホイールのバトルを繰り広げたセバスチャン・ベッテル(レッドブル)とハミルトンは、戒告処分ではなくペナルティーを受けるべきだったと主張。
さらにブランドルは、セーフティカー導入からレースが再開される際に、過度な減速をしていたジェンソン・バトン(マクラーレン)もペナルティーを受けるべきだと語っていた。
しかし、ここ数年は厳しすぎると指摘されるような判断もスチュワードに下されてきたハミルトンは、あまり干渉しないという2010年のスチュワードの姿勢を歓迎している。
南アフリカのキャラミでスポンサーイベントに参加したハミルトンは、「今年のスチュワードは、僕がF1で経験した中で最高なスチュワードだと思うよ」とコメントした。
マレーシアGPの際、ハミルトンがビタリー・ペトロフ(ルノー)の前でウィービング(クルマを左右に振ること)を繰り返していたことが危険だと指摘するドライバーも多かったが、ハミルトンはスチュワードから警告を受けたのみで、ペナルティーを受けることはなかった。
「これまで以上にレースができるようになった。(今では)ドライバーたちは、ペナルティーを恐れることなく、ほんとうのバトルをするようになったんだ」とハミルトンは語っている。