不振のシューマッハをあざ笑うメディア

2010年03月29日(月)
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オーストラリアGP終了後、トップから1分以上遅れて10位でフィニッシュしたミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)をあざ笑う意見が出てきている。

3年間の引退生活からの復帰戦ということで大きく期待されたバーレーンGPでシューマッハは、週末を通じてチームメートのニコ・ロズベルグに負け続けていた。

そして第2戦オーストラリアGPでは、ロズベルグとのラップタイムの差は小さくなったものの、トロ・ロッソやヴァージンといったチームとのホイール・トゥー・ホイールのバトルでも苦戦していたのだ。

『The Sun(サン)』紙は、シューマッハにとっては「面白みのない午後」になったとして、こう続けている。

「メルセデスはこんなことのために3,000万ユーロ(約37億円)を支払って彼を復帰させたわけではない。この調子では、3年契約の1年目でシューマッハは最後までいけないかもしれない」

また、いまだにイタリアメディアはシューマッハがフェラーリからメルセデスGPへ移籍したことを不満に思っているが、イタリアの『La Stampa(ラ・スタンパ)』紙は次のように書いている。

「(メルセデスGPの)クルマは最速ではないが、ドライバーのうち1人、タイトルを7回獲得して、3,000万ユーロを稼いでいるほうのドライバーは、走り方を忘れたようだ」

「その証拠? 彼はヴァージンに抜かれており、(2009年の)バドエル(ルカ・バドエル/フェラーリのリザーブドライバー)のほうが批判はかなり少なかった」

「ほんとうにあの赤いヘルメットをかぶっているのがミハエル・シューマッハなのか? これはシューマッハの双子だと語っていたモンテゼモーロ(ルカ・ディ・モンテゼモーロ/フェラーリ会長)は正しかったのかもしれない」

しかしシューマッハ本人は、レース開始直後にフロントウイングを損傷して交換していたものの、自身のパフォーマンスには満足しているようだ。

「あの接触で僕のレースが決まってしまった」

「僕たちのペースは期待できるものだったし、トップグループよりも速かったから、楽しむこともできたよ」とシューマッハは語っている。

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