オーストラリアGPでは、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)がチームの戦略を非難していたが、マクラーレンのチーム代表マーティン・ウィットマーシュがこれについて釈明を行った。
ハミルトンのチームメートであるジェンソン・バトンが早めにドライタイヤに交換する判断をし、その後1セットのドライタイヤでレースを走りきったことで優勝する中、2ストップ戦略を次のように批判するハミルトンからマクラーレンへの無線が世界中で放送されていた。
「ピットインするのは誰の判断だったの? 最悪なアイデアだよ」
『The Independent(インディペンデント)』紙は、「レース中に文句を言うのは、著しくプロフェッショナリズムに欠けること」と書いているが、ハミルトンはレース後にも戦略に対する不満をメディアにもらしていた。
「僕はもっといいリザルトを得られるはずだった。自分の走りには満足している。僕の前は全員1ストップで、僕は2ストップだったんだ」とハミルトンは話している。
これに対しウィットマーシュは、ハミルトンの一連の発言は情熱の高さを示すものだとして、次のように語った。
「それがルイスだ。彼は情熱的で、勝利が好きで、すべてをうまくやりたがる。自分自身に対して、そしてチームに対しても厳しい。ルイスはそういう人間なんだよ」
「もしルイスが失望してなかったり、頭にきていなかったりすれば、その時こそ心配になる」
マクラーレンは2ストップが最適な判断ではなかったと認めているが、最多出走記録を更新中のルーベンス・バリチェロ(ウィリアムズ)など、他にも2回目のタイヤ交換を行ったドライバーもいた。
さらに、ドライバーズ選手権で首位に立っているフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)も2回目のタイヤ交換を行うかチームと無線で話し合ったとして、こう語っている。
「それについては話し合ったけど、1セットのタイヤで最後まで走った方が早い状況だった」