ブリヂストンの2010年スペインGP展望

2010年05月07日(金)
ブリヂストンの2010年スペインGP展望 thumbnail

2010年F1世界選手権第5戦スペインGPが5月7日から9日まで開催される。スペインGPで使用するのは、ハード、ソフト両コンパウンドドライタイヤである。

全長4.66kmのカタルーニャ・サーキットは1本の長いストレートと多種多様なコーナーが混在し、セットアップの調整が必要になる。粗い路面はタイヤに厳しく、特に1周を通じて左フロントタイヤに大きな負荷がかかる。他のサーキットと同様に、チームにとって、ストレートでのドラッグ(空気抵抗)を低く抑えながら、コーナーで十分なダウンフォースを得られるよう調整することが課題になる。バルセロナはコーナーが多いためコーナリング重視となるが、高速セクションではタイヤに大きな負荷がかかる。

安川ひろし(ブリヂストン モータースポーツ推進室長)
「今シーズン初のヨーロッパ戦となるスペインGPは、多くのメディアの注目を集める、多忙な週末になるでしょう。ブリヂストンが約4,000名の社員を擁するスペインでは今年2回F1のグランプリが開催され、今回はその1回目にあたります。同国内で生産するタイヤの半数以上を広くEC各国に輸出しています。当地でのブリヂストンのF1活動は評判が良く、この重要なマーケットで当社が高いブランド認知度を獲得する後押しをしてくれました」

浜島裕英(ブリヂストン MS・MCタイヤ開発本部フェロー)
「カタルーニャ・サーキットはマシン全体のバランスを確認することができるコースで、ここでパフォーマンスの良いマシンは、他の多くのサーキットで力を発揮できる可能性が高くなります。2月にシーズン前の最終テストでこのサーキットを訪れたときと比べると、かなり暑くなるでしょう。当地では3月に季節外れの雪が降りましたが、今回はそうした天候に遭遇しないよう願っています。温度が上がるとエンジンパワー、エアロダイナミクス、タイヤグリップなどが影響を受けるので、注意が必要になります。フライアウェイ・レースが4戦続きましたが、スペインGPは今シーズンのヨーロッパラウンド開幕戦になります。例年この段階でマシーンに重要な改良が施されるケースが多く、既に進化を見せていたマシーンが、シーズン開幕前にこのサーキットを走った当時と比べてどのように変わっているかが見所になるでしょう。路面の粗さは中程度で、コンパウンドはハードとソフトを使います。左フロントタイヤに厳しいコース・レイアウトなので、このタイヤのグレーニングが進むと予想しています」

スペインGPの豆知識
●バルセロナに送るタイヤ本数とスペック:2,000本(ハード、ソフト、インターミディエイト/ウェット)
●2009年ポールタイム:1分20秒527(バトン選手)
●2009年レース最速ラップタイム:1分22秒762(バリチェロ選手)
●2009年トップ3:バトン選手、バリチェロ選手、ウェバー選手

(ブリヂストン・プレスリリース)

この記事をシェアする
関連トピックス
関連記事
前後の記事

前後の記事
F1 2010 ニュース一覧