ブラジルGPで自身初となるポールポジションを手にしたニコ・ヒュルケンベルグ(ウィリアムズ)。しかし、2011年はヒスパニア・レーシング(HRT)へ降格となる可能性がある。
主要スポンサーを失うという危機に直面しているウィリアムズは、豊富な資金を持ち込めるパストール・マルドナードにシートを与えることを考慮しているという。これによって、ヒュルケンベルグ、もしくはチームメートのルーベンス・バリチェロがシートを失うことになる。
来年、HRTへギアボックスを供給することになっているウィリアムズは、ヒュルケンベルグの成長には満足しているものの、開発を進めていくにはバリチェロの豊富な経験も必要としている。
ヒュルケンベルグがブラジルGPでポールを獲得したが、チームの共同オーナーであるパトリック・ヘッドは、これでヒュルケンベルグの2011年シートは安泰か明言を避けた。
ヘッドは来年のドライバーラインアップについて、シーズンが終了してから発表すると語っている。一方、マルドナードはアブダビでの若手テストへの参加が予定されている。
バリチェロはブラジルのメディアに対し、ウィリアムズ在籍期間がわずか1年で終わりを迎えると想像することは「バカげたこと」としている。
そんなバリチェロは6日(土)、「ニコが残留してくれるといいね。彼はいいヤツなんだ。本当に、本当にいいヤツだよ」と語っていた。
しかし、当のヒュルケンベルグはポール獲得という偉業をなしえたものの、まだ将来に関して安心感を覚えていないと認めている。
「状況はまだオープンだと思うね」