ドイツの『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』が、誤ったコメントを掲載したとして、フェリペ・マッサ(フェラーリ)に謝罪した。
『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』は先日、「僕がフェラーリで第2のルーベンス・バリチェロになることは絶対にない」とマッサが語ったと伝えた。
かつてフェラーリで明確なナンバー2ドライバーになっていたバリチェロの名を出し、マッサが来季以降もチームメートであるフェルナンド・アロンソのサポート役になることを拒否したとして、この発言は各国のメディアで大々的に報じられた。
しかし日本GPの開催地である鈴鹿でバリチェロは、自身と同じくブラジル出身であり、友人でもあるマッサがそんな敬意に欠けた発言をしないはずだと語っていた。
そして、マッサ本人もこの発言を否定。インタビューの中でバリチェロの名前は出していないとして、ラジオ局『Bandeirantes(バンデイランテス)』へ次のように語った。
「あの新聞がルビーニョ(バリチェロの愛称)の名前を入れたんだよ」
「あれは僕の発言じゃない。今日あのジャーナリストと話したけど、彼らは謝罪してきたよ」
「僕は自分のコメントについてあまり文句を言わないけど、これだけは違う。これがメディアに出たとき、頭にきたよ。こんなことをインタビューで読みたくないし、真実とは正反対のことだからね」
「“セカンドドライバーになることを受け入れるか?”という質問だった。“いいや、僕は勝つためにレースをしている”と答えたんだ」
アロンソもこの問題を批判。フェラーリに揺さぶりをかけることで、ドイツ出身でタイトルを争っているセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が有利な状況になることを狙ったのではないかと指摘した。
「タイトルを争うドライバーの母国の新聞が書いたことについて、僕たちがナーバスになることはないよ」とアロンソは『AS』へ語った。