ロバート・クビサ「鈴鹿は甘くない」／日本GPプレビュー

2010年10月05日（火）

ルノーのロバート・クビサが、日本GPを前にした心境を語った。

Q：鈴鹿（日本GP開催地）は、あなたにとってもお気に入りのサーキットですね。なぜ気に入っているのですか？

ロバート・クビサ（以下、クビサ）：厳しくて、とても難しく、そしてとてつもなく高速なんだ。4速以上で走る、真の高速コーナーの数を数えてみたら、カレンダー上のどのサーキットよりも多いと思う。

クビサ：第1セクターは最高だよ。S字は、まるでローラーコースターのようなんだ。長いコーナーの中で、Gフォースが入れ替わりに左右からかかる。1つのコーナーでミスをすると、それがその先の数コーナーまで影響するから、正しいラインを維持するのが難しい。低速コーナーや、強烈なブレーキングをして、追い抜きも可能になるシケインもある。

Q：昨年には多くのドライバーがミスをしていました。なぜだと思いますか？

クビサ：（去年の）週末特有の問題もあった。金曜は一日中ウエットで、土曜の午前中に走りこむ必要があって、そして予選で限界まで攻めなきゃいけなかった。でも最大の原因は、鈴鹿ではミスをできる余地がとても少ないことだね。舗装されているランオフエリアがないから、ミスをするとすぐにグラベルへ行ってしまうんだ。

クビサ：クルマの外からでは、ドライバーがミスをしているのに気付かないことも多い。縁石にタイヤを乗せてランオフエリアへ出ても、すぐにコースへ戻ってくるからね。でも鈴鹿ではそんなに甘くない。タイヤを1本落としたら、もう戻ってこられないんだ。

Q：完ぺきに正確な走りをしなければいけないからこそ、気に入っているのですか？

クビサ：もちろんだよ。こういったタイプのコース、こういった走り、そしてこういうレースが大好きなんだ。

Q：シンガポールでは、予選でもレースでも、選手権で争っている3チームの後ろになりました。鈴鹿では、どのようなパフォーマンスを期待していますか？

クビサ：同じような感じになると思うし、回りには強力なライバルがいるよ。もちろん全力は尽くすけど、楽にシーズン終了を迎えられるとは思わない。新パーツは予定していないから、ほかのチームがどれほど開発を進めてくるのか次第だね。僕たちがどの位置にいけるのか、どういった形でシーズンを終えられるのかは、それが大きく影響してくる。