韓国のタイヤメーカーであるクムホが、F1参戦の意志を示した。
クムホにF1の経験はないものの、現在F1へタイヤを供給するブリヂストンが今季限りでの供給終了を決断した際、統括団体FIA(国際自動車連盟)へ供給の意志を表明していたとみられる。
最終的にはクムホが選ばれることはなく、ピレリが2011年から2013年までの単独タイヤサプライヤーになった。
クムホのキム・ジョンホCEOは、若いブランドであるクムホにとって、モータースポーツの最高峰であるF1は、技術的な能力を示す場だとして、『Tyres and Accessories(タイヤ・アンド・アクセサリー)』誌へこう語っている。
「世界のトップ10タイヤメーカーの中で、われわれは比較的に歴史が短い。われわれは技術力で世界市場を戦い抜いて行かなければならないが、モータースポーツはわれわれが能力を示せる場だ」
すでにF3では実績を残しているクムホだが、次の目標はF1だとキムは語る。
「われわれはすでに、F1タイヤの開発を2007年に完了しており、今はF1市場へ参入するチャンスを見極めている」
韓国のタイヤメーカーとしては、ハンコックも最近にF1参入がうわさされた。しかし、クムホが「F1のタイヤを製造する技術を持った唯一の韓国企業」だとキムは話している。