2010年F1第15戦シンガポールGPが9月24日(金)、マリーナ・ベイ・サーキット(1周/5.073km、9月26日決勝61周/309.316km)で開幕し、現地時間21時30分(日本時間22時30分)から90分間、プラクティス2回目が行われ、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)がトップになった。
現地時間18時から行われた1回目のセッションでは、マーク・ウェバー(レッドブル)がトップになった。2番手はミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)、3番手にはエイドリアン・スーティル(フォース・インディア)が入っていた。
セッション開始時の天候は晴れ、気温30℃、路面温度は28℃。このセッションでは序盤から各車が積極的に走行を重ね、セッション序盤にセバスチャン・ベッテル(レッドブル)がトップに立った。
その後もベッテルは自身のタイムを更新し、ただ1人だけ1分46秒台のタイムを記録して、このセッションをトップで終えた。ベッテルのタイムは、1分46秒660だった。
2位から5位までの結果は次のとおり。
2位マーク・ウェバー(レッドブル)1分47秒287、3位ジェンソン・バトン(マクラーレン)1分47秒690、4位フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)1分47秒718、5位ルイス・ハミルトン(マクラーレン)1分47秒818。
小林可夢偉(ザウバー)は12位だった。
【セッションレポート】
1回目のセッションは路面がぬれている状態で始まったが、このセッション開始時には路面がほぼ乾いていた。セッション開始と同時に各車が積極的に走行を重ね、開始約10分でジェンソン・バトン(マクラーレン)がトップになった。
開始約20分でフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)がトップに。しかしそのすぐ後、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)がタイムを更新してトップになった。また、ハイメ・アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)がウォールにクルマを当てたものの、その場でクルマを止めるようなことはなかった。しかし、アルグエルスアリはすぐにピットへ戻っている。
路面が乾いていることから、1回目のセッションよりも積極的に縁石を使うようになっている。その分、ウォールのギリギリまで攻めるドライバーが増えてきた。そして開始約40分、スーティルがターン10の縁石に乗りすぎてクルマが跳ねてしまい、着地の際に左フロントのサスペンションが壊れた。
スーティルのサスペンションは完全に折れた状態だったため、スーティルはガレージへ戻ることをあきらめ、エスケープゾーンにクルマを止めた。セッションの半分が経過した段階で、トップはベッテル、2番手アロンソ、3番手はルイス・ハミルトン(マクラーレン)になっている。
残り約40分、ソフト側のタイヤを装着したバトンがトップタイムを更新。しかし、その直後にベッテルがバトンのタイムをコンマ5秒更新してトップに立った。ベッテルのタイムもソフト側のタイヤで記録したものだ。その後もベッテルは自身のタイムを更新し、ただ1人だけ1分46秒台に突入した。
残り約25分、アロンソがターン18へのブレーキングでアウト側の縁石に乗ってしまい、バランスを崩してエスケープゾーンへ入った。しかし、アロンソはコースまで戻った時点でエンジンが止まってしまったようで、そのままクルマを降りた。
その後、上位勢で順位が変わることはなく、1人だけ1分46秒台のタイムを記録したベッテルがこのセッションのトップになった。
シンガポールGPプラクティス3回目は明日25日(土)、現地時間19時(日本時間20時)から行われる。
1 S.ベッテル レッドブル 1’46″660
2 M.ウェバー レッドブル 1’47″287
3 J.バトン マクラーレン 1’47″690
4 F.アロンソ フェラーリ 1’47″718
5 L.ハミルトン マクラーレン 1’47″818
6 R.バリチェロ ウィリアムズ 1’48″302
7 F.マッサ フェラーリ 1’48″341
8 N.ロズベルグ メルセデスGP 1’48″679
9 R.クビサ ルノー 1’48″855
10 M.シューマッハ メルセデスGP 1’48″889
11 N.ヒュルケンベルグ ウィリアムズ 1’49″153
12 小林可夢偉 BMWザウバー 1’49″438
13 N.ハイドフェルド BMWザウバー 1’49″558
14 V.ペトロフ ルノー 1’49″608
15 V.リウッツィ フォース・インディア 1’49″896
16 A.スーティル フォース・インディア 1’49″984
17 J.アルグエルスアリ トロ・ロッソ 1’50″191
18 S.ブエミ トロ・ロッソ 1’50″896
19 H.コバライネン ロータス 1’51″878
20 T.グロック ヴァージン 1’52″150
21 L.ディ・グラッシ ヴァージン 1’53″431
22 J.トゥルーリ ロータス 1’53″526
23 B.セナ HRTF1 1’54″725
24 C.クリエン HRTF1 1’55″542