2010年シンガポールGP金曜プラクティス1回目の結果

2010年09月24日(金)
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2010年F1第15戦シンガポールGPが9月24日(金)、マリーナ・ベイ・サーキット(1周/5.073km、9月26日決勝61周/309.316km)で開幕し、現地時間18時(日本時間19時)から90分間、プラクティス1回目が行われ、マーク・ウェバー(レッドブル)がトップになった。

シンガポールGPは、F1で唯一のナイトレースとして開催される。シンガポールの夜景に、まばゆいばかりの照明でF1コースが照らし出され、ほかのF1サーキットでは見られない美しい光景が広がるグランプリだ。

1回目のセッション開始直前、ヒスパニア・レーシングの山本左近が欠場するというニュースが飛び込んできた。原因は食中毒とのことだが、2週間後の日本GPへ出場できるのか、現段階では分かっていない。左近の代役は、クリスチャン・クリエンが務める。

また、ヴァージンではルーカス・ディ・グラッシに代わってジェローム・ダンブロシオが、ロータスではヤルノ・トゥルーリに代わってファイルーズ・ファウジーがこのセッションに出走する。なお、ザウバーではドライバーが交代になり、ペドロ・デ・ラ・ロサがチームを離れ、ニック・ハイドフェルドが加入した。

セッション開始時の天候は曇り、気温29℃、路面温度は28℃。路面がぬれた状態でセッションが始まり、序盤はガレージにとどまるクルマが多かった。セッション中盤には小林可夢偉(ザウバー)がトップタイムの更新を続けていた。

セッション終盤にドライタイヤでの走行が始まり、ジェンソン・バトン(マクラーレン)がトップタイムを更新。しかし、セッション終了直前にセバスチャン・ベッテル(レッドブル)がタイムを更新してトップになった。

だが、最後の最後でマーク・ウェバー(レッドブル)がタイムを更新し、トップでこのセッションを終えた。ウェバーのタイムは、1分54秒589だった。

2位から5位までの結果は次のとおり。

2位ミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)1分54秒708、3位エイドリアン・スーティル(フォース・インディア)、1分54秒827、4位セバスチャン・ベッテル(レッドブル)1分55秒137、5位ハイメ・アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)1分55秒160。

小林可夢偉(ザウバー)は12位だった。

【セッションレポート】
直前に降った雨の影響から、路面にぬれた部分が残った状態でセッションが始まった。各車とも雨用のタイヤを装着してインストレーションラップを行っていた。路面が乾いている部分もあるものの、水たまりが残っている場所もあり、路面の状況は場所によって大きく異なっている。

セッション開始からしばらくはガレージにとどまるクルマが多かったが、開始約20分でクリエンがタイムを計測。これに続いてビタリー・ペトロフ(ルノー)もタイム計測を始めた。

開始30分ごろになるとコースインするクルマも増えたが、まだほとんどのクルマがガレージにとどまっている。また、コース上に水が残っている場所も多いため、非常に滑りやすい路面状況になっており、横滑りしながらコーナーを立ち上がる場面が多く見受けられる。

開始45分の時点でトップはハイメ・アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)。2番手ティモ・グロック(ヴァージン)、3番手小林可夢偉(ザウバー)。まだトップチームのドライバーは本格的な走行を開始しておらず、約半数のドライバーがタイムを計測していない。

残り約40分、可夢偉が2分を切る1分59秒900を記録してトップに立つ。しかしその後、ペトロフが可夢偉のタイムをコンマ1秒更新。だが、可夢偉は1分58秒台のタイムを記録してトップの座を奪い返した。この段階ではどのドライバーも、まだドライタイヤを装着していない。

残り約35分でミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)がトップタイムを更新したものの、可夢偉がただ1人1分57秒台のタイムを記録し、再びトップになった。

残り約30分からドライタイヤで走行するクルマも出てきたが、ドライタイヤではトップタイムを更新できていない。その後、ドライタイヤを装着したアルグエルスアリが1分57秒台のタイムを記録し、2番手まで上がったものの、可夢偉のタイムを上回ることはできなかった。

残り約10分、ほとんどのドライバーがコースインし、走行を重ねている。残り約5分になったところで、ジェンソン・バトン(マクラーレン)が1分56秒台のタイムを記録してトップに。しかし、セッション終了直前にセバスチャン・ベッテル(レッドブル)がトップタイムを更新した。

だが、最後の最後にマーク・ウェバー(レッドブル)がタイムを更新し、このセッションはウェバーがトップで終了した。

シンガポールGPプラクティス2回目は、このあと現地時間21時30分(日本時間22時30分)から行われる。

1 M.ウェバー レッドブル 1’54″589
2 M.シューマッハ メルセデスGP 1’54″708
3 A.スーティル フォース・インディア 1’54″827
4 S.ベッテル レッドブル 1’55″137
5 J.アルグエルスアリ トロ・ロッソ 1’55″160
6 J.バトン マクラーレン 1’55″333
7 V.リウッツィ フォース・インディア 1’55″510
8 S.ブエミ トロ・ロッソ 1’55″523
9 R.クビサ ルノー 1’55″672
10 V.ペトロフ ルノー 1’55″914
11 F.アロンソ フェラーリ 1’56″090
12 小林可夢偉 BMWザウバー 1’56″339
13 N.ハイドフェルド BMWザウバー 1’56″458
14 N.ロズベルグ メルセデスGP 1’56″598
15 H.コバライネン ロータス 1’56″603
16 R.バリチェロ ウィリアムズ 1’56″615
17 N.ヒュルケンベルグ ウィリアムズ 1’56″840
18 L.ハミルトン マクラーレン 1’56″884
19 F.マッサ フェラーリ 1’57″760
20 T.グロック ヴァージン 1’59″034
21 J.ダンブロシオ ヴァージン 1’59″275
22 B.セナ HRTF1 1’59″783
23 C.クリエン HRTF1 2’03″424
24 F.ファウジー ロータス 2’05″694

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