シンガポールGPからザウバーでレース復帰を果たすニック・ハイドフェルドだが、2011年の契約はまだ結んでいないようだ。
ハイドフェルドは今年、メルセデスGPのリザーブドライバーになっていたが、その後、2011年からのタイヤサプライヤーであるピレリの開発ドライバーになるため、メルセデスGPを離脱した。
そしてシンガポールGPからは、ペドロ・デ・ラ・ロサに代わってザウバーからレースに出場することが決まっている。
ザウバーはすでに、小林可夢偉が来年も残留することを発表しているが、チーム代表のペーター・ザウバーは『Stuttgarter Zeitung(シュトゥットガルター・ツァイトゥング )』へこう語った。
「来年に向けたドライバーの状況については、話したくない。あらゆる可能性が残っている状態だ」
「現状では、ニックとのことに集中している」
来年から導入されるピレリタイヤをすでに経験しているハイドフェルドだが、まだ2011年の契約は結んでいない。しかしハイドフェルドは、『SID通信』へ次のように前向きなコメントを残した。
「これが2011年へ向けた交渉に役立つと思っているよ」
ハイドフェルドは、かつての所属チームであるザウバーへ復帰することを「故郷」へ帰るようなものと語る一方、「お互いに、いろいろな可能性を残しているし、ほかにも興味を持ってくれているチームがある」と加えている。