ルノーのビタリー・ペトロフが、イギリスGPを前にした心境を語った。
Q:ビタリー、バレンシアでは、悲喜こもごもな週末になりましたね。何か学ぶことができましたか?
ビタリー・ペトロフ(以下、ペトロフ):バレンシアでは、クルマを大きく改良していたから、感触がかなり違っていて、ドライビングスタイルを大幅に変えて合わせる必要があった。予選でいい結果を残して、トップ10に入れたことには満足していたけど、残念なことに、Q3に向けて新品タイヤを残せていなかったから、10番手が限界だった。
ペトロフ:スタートでは、大きくリスクを冒したくなかったんだ。幸運なことに、かなり攻めていたフォース・インディア勢とはクラッシュせずに済んだよ。でも、重要なのはレースを完走して、クルマについて学んで、経験を積むことだった。
ペトロフ:バレンシアでオーバーテイクが難しいのは、誰でも知っていることだから、デ・ラ・ロサ(ペドロ・デ・ラ・ロサ/ザウバー)の後ろについて、彼がミスするのを待っていた。レース中に彼が1回ミスをしたんだけど、残念なことに、抜けるほど近づけていなかったんだ。
Q:9戦を終えましたが、シーズン前半戦をどのように振り返りますか?
ペトロフ:この6ヶ月で、僕にはあまりにもたくさんのことが起きていたから、自分の気持ちを言い表すのは難しいね。今でもF1について学んでいるし、レースのたびにチームやエンジニアと協力しながら、成長できていると思う。
ペトロフ:F1での競争がどれだけ激しいのか見てきたし、レースごとにクルマを進化させるため、チームがどれほどの努力を重ねているのか、今でも驚くくらいだよ。
ペトロフ:今シーズン、もし僕たちがメルセデスGPに勝つのなら、ロバート(クビサ/チームメート)と一緒に残りのシーズンは懸命に働いていかないといけない。それを目標にしているよ。
Q:シルバーストンでは、GP2でレースしたことがありますね。ただ、今年はレイアウトが変わっています。新しいアリーナセクションによって、さらに挑戦しがいのあるコースになったと思いますか?
ペトロフ:実際に走ってみるまでは、F1で走る新セクションがどういった感じなのか分からない。コースの特性は大きく変わっていないと思うから、ただ少しラップが長くなっただけだと思っているよ。
ペトロフ:これまでのシルバーストンは、高速コーナーが多くてオーバーテイクは難しかった。これは今年も変わらないと思う。ストレートが少し増えたけど、オーバーテイクができる長さなのか分からない。
Q:イギリスGPへ、どのように挑んでいきますか?
ペトロフ:まずは、改良がシルバーストンでどういった効果を見せるのか確認しないといけない。バレンシアとは大きく異なって、高速コーナーが多いサーキットだからね。それに、オーバーテイクが難しいから、予選でクルマの性能を最大限に引き出す必要ことが重要になる。
ペトロフ:だから、週末の間はミスを避けて、レースで最大限の力を発揮するために、予選でトップ10に入ることを目指す必要がある。エンストンのファクトリーとしては地元のレースだから、チームにとっては、いい結果を残すことがより特別なものになるね。