トロ・ロッソのチーム代表フランツ・トストは、他のF1チームから取得した“カスタマーカー”で参戦することが認められるべきだと語っている。
レッドブルがミナルディを買収して誕生したトロ・ロッソは、2006年の初年度から姉妹チームであるレッドブル・レーシングのクルマをもとにしたクルマで参戦してきた。
しかし、カスタマーカーに関するルールの明確化が行われたことから、2010年はトロ・ロッソも独自にクルマを開発しなければならず、チーム本拠地やスタッフ数の拡大を強いられた。
「だが、このルールは間違っているというのが私の意見だ」とトストは『Auto Bild Motorsport(アウト・ビルド・モートアシュポルト)』へ語った。
「2チームが密接に提携することで、予算を半減できる」トストはこう加え、グリッドの後方にいるチームが競争力を増すこともできると話している。
しかしトストは、レッドブルが2チームを保有し、別々に運営するという現在の状況に満足しているとも語る。
「完ぺきに機能している。レッドブルがタイトルを狙いにいき、トロ・ロッソは次世代の若者と戦う」
「われわれの現ドライバーであるセバスチャン・ブエミとハイメ・アルグエルスアリは、正しい道を進んでおり、将来も有望だ」
またトストは、チームオーナーであるディートリッヒ・マテシッツも満足しているとして、次のように加えた。
「今の段階では、売却の兆候はどこにもない。われわれも、リヒテンシュタインのマネー・サービス・グループという初の独自スポンサーを獲得している」