統括団体FIA(国際自動車連盟)会長ジャン・トッドの息子ニコラ・トッドがチーム首脳を務めるARTは、自動的にF1へのエントリーを認められるとは思っていないようだ。
FIA会長であるトッドの息子がチーム首脳であることから、ARTが来年からの新規参戦チーム最有力とも言われている。
「父もバカではない。批判されないためにも、全力以上の力を出す必要がある」
「FIAから何もギフトはもらえないと思っているので、他チームよりも完ぺきな書類をそろえる必要がある」とニコラは『Auto Hebdo(オート・エブド)』へ語った。
ARTにはすでに、F3ユーロシリーズ、GP2、GP3などへの参戦経験がある。またニコラは、フェリペ・マッサ(フェラーリ)のマネジャーを務めるほか、現在ARTからGP2に参戦しているジュール・ビアンキのマネジメントも担当している。
ビアンキはフェラーリのドライバー育成プログラムに入っているが、フランスチームにフランス人ドライバーを乗せることを希望しているとニコラは認めた。
フランス出身であるビアンキは今週、バレルンガでフェラーリの2008年型車に乗っていた。
「そうなればもっと楽しめるだろう」
「フランスのテクニカル・パートナーがいれば、なおさら良い。フランスには、非常にレベルの高い人材や企業がたくさんいる」
「イギリス人へ、われわれの能力を証明できるはずだ」とニコラは加えている。