メルセデスGPが、ドライバーによる操作の必要がない自動制御のFダクト開発に取り組んでいるという。
これは『Auto Bild Motorsport(アウト・ビルド・モートアシュポルト)』が報じているもので、来週末のトルコGPにメルセデスGPが新たなFダクトを投入する可能性があるようだ。
Fダクトは、リアウイングに作られたすき間へ空気を流すことでストレートでのトップスピードを向上させるシステム。他チームに先駆けて実践投入したマクラーレンでは、ドライバーがひざでリアウイングへの空気の流れを制御しているとみられ、フェラーリやザウバーではドライバーが左手で制御を行っている。
メルセデスGPもすでにFダクトをテストしていたが、これは高速域でリアウイングのすき間から空気を放出するようになっており、ドライバーが操作できるものではなかった。
しかし、メルセデスGPの完全版のシステムは非常に革新的なものになっており、ドライバーが操作できないというよりも、ドライバーの操作を必要としないシステムだという。
メルセデスのモータースポーツ責任者ノルベルト・ハウグもこう認めた。
「今はまだ実験段階だ」
「われわれのものは他チームとは異なっている」