ヒスパニア・レーシング(HRT)は、ダラーラから2010年型車F110の供給を受けているが、このクルマに対するチーム首脳の批判が続いている。
HRTの技術コンサルタントになっているジェフ・ウィリスは最近、F110には「失望した」と語っており、そのパフォーマンスが向上するのか確信が持てないと加えていた。
そして、HRTのビジネス部門の責任者マンフレディ・ラベットがF110に対して似たような評価を下している。
「ダラーラがわれわれに供給したのは、大きな困難だ」
「彼らは、今ではF3でも見られないような品質でF1マシンを造った」ラベットはこう『Formule 1 Race Report(フォーミュラ1レース・レポート)』へ語り、ダラーラが安く、品質の低いパーツを使うことで手抜きをしたと加えた。
ダラーラは、HRTの前身であるカンポス・メタと契約を結んでいたが、チームとダラーラの関係はすでに終了しているとみられている。
また、F3、インディカー、GP2、GP3、ワールド・シリーズ・バイ・ルノーなどへもシャシーを供給しているダラーラがシャシーの全データを持っているため、開発を進めていくことも困難だとの報道もある。
ラベットも次のように話している。
「彼ら(ダラーラ)はクルマを供給しただけで終わりだった。クルマをさらに開発していくこと。われわれにはそれが必要だ」